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とある強化系の魔法使い そのさん

 
 
突然だが、シュウ=カタギリとアキナ=ヤマムラの共通点は習い事でもある。
心源流拳法。かの拳聖ネテロが立ち上げた門派である。
 
心源流の稽古の中には『点』もあり、習っていれば自然とオーラは鍛え上げられる。
恐らく、そのアーティファクトはそういうことを考慮したものだったのではないだろうか。
 
 
 
 
 
 
「アデアット」
 
 
声と共に、アキナの手に一本の刀が現れる。
見事な波紋を持ったその刀は、『念』を習得していないアキナの手にあって尚、アキナのオーラを纏っていた。
 
 
《ダーインスレイブ》
過去、所有者のオーラを吸い尽くして殺したとされる呪いの『刀』である。
製作者は不明だが、リョウマ=ニシオだとする説がある。
性質は誰かが持てば一目瞭然で、担い手のオーラを自動的に纏い、吸い上げる。
これによって、非念能力者でも戦闘に堪えるだけの攻撃力、防御力を得ることが出来る。
 
 
「アキナ。早く戻しておかないと死ぬよ、それ」
 
「……確かに、何か吸い取られてるような気がする」
 
 
『点』によって培った感覚は、未だ覚醒していないまでも、アキナにオーラを感じ取らせていた。
感じ取ることが出来るなら、使い過ぎて死ぬようなことは無いだろう、とシュウは内心安堵した。
 
 
「アベアット。……はぁ。振る感覚にも慣れておきたかったんだけどな」
 
「心源流に通い続ければ、もう少し長い間出していられるかもよ」
 
 
事実である。
体を鍛える行為は、自然とオーラを消耗する。
まして、『念』を教える心源流がそういうことを考慮していない訳がない。
 
 
「うーん。あんまり筋肉付けたくないんだけどな」
 
「アキナは筋肉付かないタイプのような気がするけど……」
 
 
実は、何故か良く分からないが、力が強いのに筋肉があるようには見えない、ということがこの世界では往々にして有り得る。
この世界の法則はどうなっているのだろうか。
 
 
「それよりもさ、振る感覚掴みたいなら、普通の刀でも良いんじゃない?」
 
「重心なんかが違うだろうから止めとこうと思ったんだけど……長い間出してられないんだし、しょうがないか」
 
「……ところでアキナ。扉の陰「言わないで。お願いだから」り、了解しました」
 
 
シュウの背後からは、『アラアラウフフ』とでも言わんばかりの視線が飛んできている。
シュウの背後にあるのは、せいぜい扉と本棚である
それ故に、視線の主は扉の影に居るのでは、という推測をしたシュウだったが……どうやらアキナの母だったようだ。
 
 
「……僕、帰った方が良いかな?」
 
「そうね。わざわざ見世物になること無いでしょ」
 
「それもそうだね。じゃあ、またねアキナ」
 
 
荷物を背負い、シュウは部屋を出た。
しかし、ほんの少し前まであったはずの気配の主は、忽然の姿を消していた。
 
 
「……あの人、忍者か何かなのかな」
 
 
『念』も用いずに理解出来ないことをしでかすアキナの母を認識し、シュウは理解するのを諦めた。
お邪魔しました、と一言だけ家の中に告げて、シュウは山へと駆け出した。
 
 
今日は、障壁を応用して、ディストーション・アタックを再現する予定である。
ゲキガン・フレア! と叫びながら木を薙ぎ倒しても、決して白い目で見られないここ、ジャポンは良い国である。
 
 
 
 
 
「……師範。相談が……」
 
「どうした? 師範代。何やら妙に覇気が無いのお」
 
 
その師範代の姿は、一言で言うなら燃え尽きていた。
自分が教えてきたことが、一人の少年の直感で全て覆されているのだから。
 
 
「門下生の中に……『纏』しか教えてないのに、『発』を開発しやがった奴が居て……」
 
「……スマン。耳が遠くなったようなんじゃが」
 
「『纏』しか教えてないのに……気付いたら、『発』を開発してたんです……」
 
「………なんじゃとぉっ!?」
 
 
その師範の驚き振りは、中々見物だったと、後日師範代は語ったという。
 
 
 
 
 
 
さて、話を少年に戻そう。
 
いわゆる、障壁を張る魔法はネギま!本編では語られていない。
しかし、常時展開出来るとのことから、詠唱無しで使えるようなものだろうと少年は予測。
魔力を流すだけで、障壁を展開する術式を偽ぞ……作成したのだ。
 
その結果がコレである。
 
 
「ゲキガン、フレアァァァ!」
 
 
障壁を木に叩きつけると同時、木が半球状にベコリと凹む。
中々の威力だが、その実用性としては……
 
 
「……魔法の射手纏ったパンチの方が使えるな」
 
 
まあ、結局はそういうことである。
余程魔力が少ない訳でもなければ、魔法の射手を3、4矢纏ったパンチでも使えば良いのである。
ディストーション・フィールドしか武器が無いのなら、それでも良かったのだが……
 
 
「まだだ……ヘル・アンド・ヘブン!」
 
 
右手に魔法の射手、左手に障壁を集中し、両手を合わせる動作と共に合成!
 
そして、少年は弾け飛んだ。
 
 
辺りには、バババババン!というまるで爆発のような音と、凄まじい量の砂塵が舞い、近所の住民も駆けつけた。
そして、爆心地には一人、シュウ=カタギリという少年が倒れていた。
 
……咸掛法の真似事を別の術式で、しかもぶっつけでやったのだから、倒れるぐらいで済んで御の字だろう……
そして、オマケとばかりに、彼は今後『騒動製造機』。つまりトラブルメーカーとして扱われるようになった。
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junq

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愉悦(´・ω・`)


好きな作家は、奈須きのこと西尾維新。
最近は成田良悟も。

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